GPSロガーのロールオーバー対策

紹介

みなさんは鉄道写真を撮るときにGPSロガーを利用していますか?
最近はGPSロガーがあまり発売されておらず、旧式のものを利用しようと考える方が多いと思います。
リーズナブルなお値段で取引されているSony gps-cs1kはロールオーバーに対応しておらず、なんとか使うために奮闘しました。

Sony gps-cs1kの対策概要

筆者が購入したGPSロガーはSony製のgps-cs1kというモデルです。
2006年製で非常に古いモデルですが、なんとか電車内でも窓側の席に座るという条件で電波を拾ってくれます。

GPSロガーはSonyが撤退したということもあって、現在サポートされておりませんので、自力での対策です。根本的にチップを書き換えて使用するということはできません。(泣)

そのため、取得したログデータを書き換える必要があります。
なにせ情報量が少ないものですから、苦戦しました。

対策方法

筆者が購入した機種は、USBでつなぐと.log形式で保存されます。
こちらのデータをそのまま引っ張ってきて、それを汎用的なファイル形式である.gpx形式へ変換するタイミングで対策できないかと考えました。

結論として、GPSBabelを利用する方法です。

まず、GPSBabelをダウンロードします。

GPSBabel official download

こちらからダウンロード後、インストールします。
インストール作業は割愛させていただきます。

GPSBabelを開き、インプットファイルの部分をまず弄ります。

インプット部分では、Fileを選択し、Formatをnmeaと書いてあるものを選択します。

Filenameより、デバイスを接続したときにできるGPSファイルの中にある.log形式のファイルを選択します。

選択後下にあるfiltersボタンを選択し、moveにチェックを入れ、weeksに1024を入力します。

アウトプットの出力する場所を決めます。

ファイル名まで入力しましょう。フォーマット方法も自由に選択しても大丈夫ですが、イチオシは、GPXです。

その後OKを押し、GPXファイルへと変換します。

GPXファイル変換後

GPXファイルへ変換する過程で、ロールオーバー処理を行いましたが、その後ソフトにファイルを導入する必要があります。地図表示アプリや、写真にジオタグを埋め込むソフトウェア色々とありますが、現在私が利用しているのは「カシミール3D」というソフトです。

カシミール3D / 風景CGと地図とGPSのページ

このカシミール3Dでは、地図を閲覧する他に、GPXファイルを直接開いて表示させることもできます。

その他にも、轍というソフトウェアを使ってGPXファイルのGPS情報を写真に埋め込む事もできます。

GPSログ活用ツール『轍 Wadachi』について - 轍 Wadachi
轍 WadachiはGPSで取得したトラックログを取り込み、スクロール可能なマップ上に簡単に表示するWindowsアプリケーションです。写真の撮影場所を特定して地図上に配置したり、クラウド型サービスとの連携など、さまざまな機能を備えています...

まとめ

今回は、GPSBabelを利用しました。
現在でも複数取引されておりますので、鉄オタのみなさんはぜひご利用ください!

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